手首親指側の痛む方に
今回は、ドケルバン病についてのお話をさせていただきます。
ドケルバン病とは、母指の付け根に痛みが出る病気で、 物をつかむ事や持ち上げるなどの握りこむ動作、指をよく使う事がが多い方によく見られます。
最近では、スマホやパソコン等の操作する方に起こりやすい傾向にあります。
また、男性よりも女性に多く、妊娠出産期の女性や更年期の女性に多く生じます。
短母指伸筋腱と長母指外転筋腱という2つの筋肉が原因となって起こります。
短母指伸筋腱とは、主に母指の第2関節を伸ばす働き、長母指外転筋腱は母指を広げる働きをする筋肉です。
その2つの腱が通るトンネルである腱鞘との間に炎症が起こり、動きのスムーズさが減少し、 手首の母指側に痛みと腫れが出てきます。
母指を広げたり、動かしたりすると強い痛みが出てきます。
自分もそうかも?と思われる方も多いと思いますが、 簡単な検査法として、フィンケルシュタインテストというものがあります。
母指を握りこんで、その状態で手首を小指側に曲げた時に、母指の付け根に痛みが生じるとドケルバン病と診断されます。
治療としては、手首と母指を固定し、炎症が起きている場所を安静にする事。 ステロイドの注射をする事もあります。それでも改善が見られない時や悪化する時は手術になるかもしれません。
1番の予防は、筋肉を柔らかくする事です!
使いすぎたり、負担がかかり過ぎると筋肉に負担がかかります。
筋肉も疲れてくると硬くなってしまいます。 それを、ストレッチや温めることで、筋肉に溜まった疲れを取り除いてあげると、筋肉も柔らかくなり、負担を溜めにくくなります。
筋肉が硬いと余計に負担を吸収できなくなり、余計に炎症が悪化する原因にもなります。
よくあるのですが、こういう腱鞘炎などの症状の場合、 「使うな!」の一言で終わる場合が多いのですが、そんな事無理ですよね~(>_<)(笑)
使った後はきちんとストレッチなどのケアを行い、使わなくていい時は完全に休める! 治療できる時は治療をする!これだけでもいいので、放ったらかしだけにはしないでくださいね!
患者さんの「健幸」と「ありがとう」の言葉のために
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